もしも、死にたい人だけの国を作ったら

破壊的思想

あずあみです。
今回は衝撃的なタイトルですよね。自覚、あります。

平和な平和な、自殺大国ニッポン。

賛否をお待ちしています。心が健康な人だけ読んでください。

あー、これで小説でも書こうかなってくらいの破壊的思想です。

死にたい人だけの国を作る

死にたい人っていうのは、悲しいけれど存在します。理由は様々です。

ただ、毎日がつまらないから。
学校でいじめられたから。
親にひどい仕打ちを受けているから。
性的暴行を受けて耐えられないから。
借金の額が大きすぎるから。
強い罪悪感があるから。
あとは…性的嗜好によるもの、など。本当に様々です。

そんな死にたい人達は、どうするか。
積極的安楽死の認められていない日本では、ほとんどの場合、自分で死にます。自殺します。

どこで?

自宅で静かに亡くなったり、線路に飛び込んだり、屋上から飛び降りたりします。

線路へ飛び込み自殺した人に対して、電車が遅れたと舌打ちする人と、尊い命の無理やりな終わりに涙する人と、どちらが多いでしょうね。

この前、人身事故により電車が遅れた時、泣けましたか?

さて、このように。
私たちの世界では、誰かに迷惑をかけなければ自殺することもできないわけです。
みんなが生きようとしている世界で、死にたいというのは迷惑なのです。
自宅で首をつっても、線路に寝転んでも、屋上から落下しても、後の処理が大変です。死んでしまえば自分で処理できないので、誰かに迷惑をかけるんです。

いわば、今、私たちの暮らす世界は生きたい人だけの国といえます。

そこで。

死にたい人だけの国を作ったらどうなるか。

ここでは、誰がどのように死んでもいいんです。
生きようとする人がいないので、ここで死んでも誰にも迷惑をかけません。

ここでは、死にたい人だけの国を作る時に必要になるであろうルールを考えてみます。

ルール①一度踏み入れたら出られない

死にたい人だけの国は、まず入国したら最後、出国できないようにするべきです。
死にたくて入国するんです。出る必要はないはずです。

死にたい人だけの国なので、結構やばい国ですよね。
みんな刹那的に考えるし諦めもあるので、投げやりになったり自暴自棄になったり、いつの間にか死んだりしてるんです。やばいですよ。

そんなやばい国に慣れた頃、生きたい人だけの国に戻ってこられたら大変です。

ルール②何をしても良い

死にたい人だけの国では、基本的に何をしても良いでしょう。

お気に入りの読書を済ませてから死んでもいいし、好みの死に方を探しても良い。

悪いことをしてみたかったのなら、しても良いでしょう。
困る人はいません。もし困っても、すぐに死ねばいいのです。

また、人を殺すのも許します。
人から殺されるという形で死にたい人もいるからです。

そのため、死にたい人だけの国には、殺したい人もやってくるでしょう。でも、殺したい人がやって来ても、その国から出ることはできません。

その国の中で殺したい人と殺されたい人の需要と供給が揃うので、生きたい人だけの国の中では、殺人事件の減少が望めるかもしれません。

ルール③死んでも死ななくても良い

死にたい人だけの国で生きる、というのもありじゃないでしょうか。
死にたい人だけの国にやって来ても、必ずすぐに死ななくても良いとします。

死にたい人だけの国にやってくる人の中には、「生きたい人だけの国」の雰囲気に疲れただけの人もいるでしょう。
頑張らなきゃいけない、良く生きなきゃいけない、そんな思いが窮屈で「死」に逃げた人もいると思うんです。

そんな人は、死にたい人だけの国で生きるのも良いじゃないですか。

だから、本当は2段階に分けるべきかもしれませんね。

  1. 死にたい人だけの国
  2. 死ぬ人だけの国

死にたい人だけの国で、本当に死にたいと感じたら、死ぬ人だけの国へ行くというのも良さそうです。

ルール④犯罪者は入れない

死にたい人だけの国は、刑務所ではありません。
悪いことした人は入国禁止にすべきです。

生きたい人だけの国で殺人を犯した人は、死にたい人だけの国に入れません。
万引きした人もそうです。どんな犯罪者でも禁止です。
生きたい人だけの国で犯した犯罪は、生きたい人だけの国で裁かれるべきです。

死にたい人だけの国は、罰ゲーム的に入国するところではないからです。
自ら望んで、選択してくる国とする必要があります。

ルール⑤国内清掃日を設ける

たぶん、死にたい人だけの国は、めちゃくちゃです。
いろんな人が、いろんな死に方をしているので、たぶん、物理的にめちゃくちゃです。

そこで、週1くらいで清掃日を設けた方がいいですよね。
でも危険です。死にたい人だけの国には、殺したい人もいるわけだから。

国内清掃は、生きたい人だけの国の偉い人が行うことにしましょう。
一般人では危険すぎるので。プロに任せることにします。

ルール⑥受けてきた仕打ちを裁判にかけられる

最後に1番大きなルールです。
いじめや親からの虐待、性的暴行などによって、死にたい人だけの国にやってきた人がいたら、その内容を裁判にかけられることにします。

被害の告白をし、それに関わった人間に求めることを伝えます。
基本的には告白と同様の内容を加害者へ制裁として与えます。
再現が困難など、場合によっては同様の身体的、精神的ストレスを加えることとします。

また、入国前の色々な責任は、自由に転嫁することで解決しましょう。

借金、仕事、介護、子どもの世話、もう何でもです。
この責任転嫁は絶対命令として、指名された人は絶対にその責任を負うこととします。
その人が逃れられるのは、責任を果たすか、死にたい人だけの国に入国して、さらに責任転嫁するか、です。

自殺してしまう人の中には、誰かに一矢報いたいという強い願いを持っている人がいます。

このルールが、その一矢となり得るでしょう。

だって、死ぬほどつらいって言ってるんですよ。
死にたい人だけの国に来てるんですよ。それくらいやります。

もちろん、無作為に行うのではなく、正当な理由をもって行うようにします。
関係者を集めて事実関係の確認をするなども必要になるかもしれません。

死に寛容になることで救われる心もある

何回か触れましたが、「死ぬな」という意識が強すぎて、それが窮屈で死んでしまいたくなる、ということがあり得ます。

もう死んでしまいたいくらい苦しいのに、それが許されない。

これほどの地獄はないでしょう。
死にたい人だけの国を作ると、「死んでも良い、死は悪いことじゃない」っていう死に寛容な思想を生むことができると思うんですよ。

あぁ、辛くなったら死んでもいいんだ。逃げられるんだ。って思えることで、頑張れる時もあります。
本当に心が弱っている時って、いつでも死ねる、誰にも迷惑をかけずに、って思えると、救われる時があるんですよ。まじで。

生きたい人だけの国では、死ぬことは迷惑で許されない。
でも、どうしてもダメになったら、死にたい人だけの国に行けばいいんだ。
そう考えると踏み止まれることがあるでしょう。

それで救われる心があるはずです。あります。

死なれたら困るという意識が平和を作る

死にたい人だけの国には、責任の転嫁と裁判をしてから入国します。

すると、死にたい人だけの国に行かれたら困る、恨まれたら大変なことになる、という意識が芽生えるはずなんです。

それによって助けてもらえる機会が増えるでしょう。

両親の介護に追われる兄弟を、今までは見て見ぬふりだった人。
大変そうな介護を自分に任せられてしまうかもしれない、などと思うと、手を貸すかもしれません。

その手伝いは、邪な考えからかもしれない。それでも、助かるということに違いないのです。

本当は誰も死なない方が良い

本当は、誰も死なない方が良いんです。死んで良い人なんていません。
綺麗ごとではなく、これは事実です。

それでも死にたい人が絶えず、今日も自殺者が発見されている。
なぜか。

ねぇ、なぜだと思いますか。

誰かが死なないように、私に何ができるのか。
今、しんどいって泣いてるあの子に、何をすべきなのか。
成功とか失敗とか、そんな薄っぺらいものではなく。

この記事をきっかけに、少しでも考えてもらえたら、これ以上嬉しいことはありません。

破壊的思想
愛と破壊の戦士あずあみ

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