あずあみです。
私の母親は、精神障がい者です。
私の母親は精神障害者保健福祉手帳を持っているので、あえて精神障がい者と言い分けました。
しかし、この記事では基本的に、精神障がいと精神疾患を明確に分けることはしません。
さて、母が心を病んでしまったのは、私が小学生の頃からだったと記憶しています。
時々、母は呼吸ができなくなったり、手首に傷が出来たり、そんな日々だった気がします。
そして、彼女の精神状態は今でも不安定です。
私は、もういい年(アラサー)になりまして、大人といわれる年齢です。
とはいえ、母にとっては、何歳になっても子どもは子どもだろう、ということで、今回の記事を書きます。
私も精神疾患の親をもつ子どもです。
この記事は、私が小中学生の(年齢的にも本当の)子どもだった頃に思いを馳せつつ、大人になった今の私の言葉で綴ります。
あるある①家庭や家族のことを話せずに隠す
精神疾患のある親がいる子どもは、簡単に家のことを話せません。
家の事情を話せない、話さないだけではなく、なるべく隠そうとさえします。
親や家庭に対して「なんだか変」「恥ずかしい」「怖い」など、負のイメージが強いことも関係しているでしょう。
しかし、自分の親の様子がおかしい、と気が付いても、誰にもヘルプを出せない根本の理由は何か。
これについては別の機会に詳しく書きますが、
- 家族が隠そうとしている様子が見える
- 親戚に冷たくされる
- 親に対する恐怖や情
多くの場合、この3点が主な原因でしょう。
家族が隠したがっている、親戚に煙たがられている、そうした状況を見ている子どもは「これは人に話さない方が良い」と判断してしまいます。
病気に対する知識がなく、世間との適切なコミュニケーションもわからない子どもにとっては、当たり前のことですよね。
どんなに最低な家でも、子どもにとっては世界で唯一の家なんです。
小中学生であればなおさら、まだまだ小さな狭いコミュニティーで生きています。
「もし家がなくなれば、自分は終わりだ」と、大げさではなく本当にそう思ってしまいます。
家(=自分が生きるために必要なもの)を守るためには、家庭や家族の事情を必死で隠すでしょう。
私が小中学生の頃は、母親は精神疾患を患い、父親にはひどい仕打ちを受けていました。
テレビで犯罪のニュースが流れるたびに「家でのことが外にバレたら、こうなるんだ。大変なことになるんだ。」とヒヤヒヤしていました。
もしそんなことになれば、私の家は、家族はなくなるだろうと想像すると、とても怖かったのを覚えています。
誰にも話せない時の対処法
友人や身近な人に話すのが難しくても、見ず知らずの人になら、話せることがあります。
18歳までの子どもが相談できる所があります。
「チャイルドライン」(ウェブサイトに飛びます)
電話でもチャットでも相談できます。
ただ言いたいことだけを言って、電話を切ってもOK。
通話は無料です。
とにかく言葉にすると、それだけで気持ちがスッキリすることがあります。
このページのコメント欄を使ってもOKです。
あるある②自分に自信がなく罪悪感が強い
親が精神疾患を患っていると、その子どもは自信を持つのが難しくなります。
それは恐らく、成功体験があまりにも少ないからです。
精神疾患が重度であればあるほど、親自身も子どもも、親の気分に振り回されます。
体調の良い日は無視されていたことも、体調が悪い日には延々と怒られる、なんてことがあるのです。
秩序やルールが整うことがないので、子どもは常に不安です。
親から褒められること自体、少ないのではないでしょうか。
そんな中、子どもはどうにか関連を見出そうとします。
なぜ怒られたのか、なぜうまくできなかったのか。
精神障がいのある親が感情を爆発させてしまう場合は「自分でも制御不能な感情によるもの」がほとんどなのですが、子どもには理解できません。
子どもは自分を納得させるために、無理矢理に理由を見つけようとします。
そして、結局は見つからないので作り出します。
自分が悪いんだ。って。
お母さんが泣くほど怒っているのは自分が悪いからだ。
お父さんに殴られたのは自分が悪いからだ。
何にでも応用可能な、とても便利な理由です。
親が理由もなく怒っている、と考えるよりも、自分が悪いから(=自分のために)怒っている、と考える方が気持ちが楽なんですね。
この「自分が悪い」という言葉は、最初は自分を納得させるために必要であっても、後に呪いとなって不要となります。
私は今でも、時々この考え方のクセが顔を出します。
油断すると何でも「私が悪いんだ」って結論になってしまいます。
いつまでもこの言葉に頼っていると、私のように自分を苦しめてしまいますが、子ども自身が気付き理解するのは難しいでしょう。
罪悪感が強い時の対処法
「自分が悪い」のではなく、「親が病気なのだ」と認めることです。
普通の罪悪感なら、素直に謝るなどの解消法があります。
しかし精神疾患の親に対して罪悪感の強いケースでは、もうすでにたくさん謝っていることが多いので役に立たないでしょう。
精神疾患の親をもつ子どもでは、親の病気を認めたくなくて、自分が悪いということにしておく、というパターンが多くあります。
罪悪感の呪いをかける前に、親は病気なんだと、治す方法があるはずだと、認めることから始めましょう。
あるある③子ども自身が心を病む
親の精神疾患の症状がひどかったり、家庭環境が厳しかったりすると、子ども自身にも心の不調が出てきます。
私は「鬱は感染する」と思っています。
完全な持論ありあくまでも体感なのですが、心の具合が悪い人と一緒に過ごすと、自分の心の具合も悪くなってきます。
専門的な知識があり、最適な治療がわかっていれば別かもしれませんが、わからないまま接していれば、ほとんどの人が自分の心も病んでしまうでしょう。
心の病だとわかりにくいので体の怪我に例えましょう。
足を骨折している人に対し
- 「これは骨折だから、動かさない方が良く治る」と知っている人
- 「なんで痛いのかわからない、どうしたらいいかわからない」人
この2人では大きく対応が変わります。
骨折を知っている人は、怪我人を安静にさせ、そこに食事を運んでくる方が効率的だとわかります。
骨折を知らない人は、怪我人と一緒に食事のある所まで歩こうとし、上手くできず、一緒に怪我をしてしまう。こんなイメージです。
身近な親という存在が心を病んでいる場合、そしてそれが改善されずに長期間である場合、子どもが心を病むのは不思議ではありません。
親と同時期に精神疾患となる場合もあれば、過酷な状況が緩和してから精神疾患となる場合もあります。
もちろん、精神疾患とまではいかなくても「言葉にできない生き辛さ」を抱えている子どもも多くいるでしょう。
私も心を病みました。
体を傷付けることもたくさんしました。
今では大変に回復しているので、割と「普通の人」っぽい生活ができていると思っています。
自分の心が不調になった時の対処法
もし、自分の心の不調を感じたら、まずは言葉にすることです。
最初に紹介したウェブサイトのほかにも、相談する場所があります。
「よりそいホットライン」(ウェブサイトに飛びます)
電話のほか、チャットやSNSでも相談ができます。
これからどうしたらいいのか、具体的な方法が見つかるかもしれません。
他人が出来ることなど少ないとわかっているが
さて。
これを読んでいるあなたは、もしかしたら私と同じように「精神疾患の親をもつ子ども」かもしれません。
あるいは、身近に「そのような家庭環境の子」がいるのかもしれません。
ここまで対処法なども簡単に紹介してきましたが。
どこまで届くでしょうね。
もし、身近に気になる子どもがいたら、ぜひこの記事を教えてあげて下さい。
リアルに同じような人がいるってこと、どうしたら良いのかってこと、教えてあげて欲しいです。
そして、もし、あなたが私と同じような境遇の子どもであるなら。
私はカウンセリングも何もできません。
でも、言葉を受け止めることはできます。
この記事のコメント欄でも、「お問い合せ」からでも良いので、ぜひ言葉にしてみてください。
辛い、悲しい、って、言葉にできるだけで楽になることがあります。
騙されたと思って、ぜひ。
あなたを愛しています。
愛と破壊の戦士あずあみです。
日々の中で感じたこと、考えたことを書き殴っています。
ほろ酔いで読むとちょうどいい感じのブログです。
お酒のおつまみにしてください。
というかシラフで読まないでください。お願いします。お酒を飲んでから来てください。どうか、この通りです。勘弁してください。
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